健康関連

サプリメントで視力が回復するって本当?騙されてはいけません!

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市場には多くのサプリメントが溢れかえっており、中には『目に良い』とされているものも数多く存在します。
• 視力が回復する
• 目の疲れを取り除く
• 視界が明るくなる
• などなど
本格的なものから、なんだか怪しい製品まで様々です!
そこで、『視力が回復するサプリメント』について解説させていただきます。

サプリメントの効果とは?

そもそもサプリメントとは、ビタミンやミネラルなど、通常の食事からでは不足しがちな栄養素を補うための製品です。
毎日ジャンクフードばかりを食べている人は、ビタミンCなどが不足している可能性があるため、ビタミンをサプリメントによって補うことで健康増進作用が期待できます。
しかし、あくまでもサプリメントは『不足しがちな栄養素を補う』ための製品です。
サプリメント自体に病気を治すような『効能効果』があるわけではなく、仮にあったとしても、大規模な研究を行っていない(薬が作られるときには数千人~数万人を対象にした研究が行われます)ため、『効能効果があるかどうかは誰にも分かりません』。
そのため、医療機関で処方されるような『医薬品』としての効能効果を表示することはできません。
つまり、サプリメントの広告表示に関して、『高血圧を治します』とか、『がんが縮小します』などというような文言が使用されているものは、一概に『怪しい』と考えて間違いありません。
正確には『高血圧が治るかどうかは分からない』し『がんが縮小するかどうかも分からない』のです。
サプリメントとはこういう類の製品であるということをしっかりと認識することが大切です。

視力を回復させる薬は存在しない

ではここからは、視力を回復させるサプリメントに関して紹介していきます。
まず始めに重要なことは、2020年現在では『視力を回復させる薬』は市場に登場していないということです。
レーシックやレーザーなど、外科的な手術によって視力を回復させるという医療技術は存在しますが、薬で視力を回復させることはまだできません。
そのため、サプリメントにおいても、残念ながら『視力を回復させる』ことはできません。
もちろん、人によってはサプリメントで視力が回復することもあるかもしれません。
しかし、それが化学的に証明できない以上、保険診療(医療機関の医療行為)でサプリメントを使用することはありません。
視力回復のためにサプリメントを利用しようと考えている人は、まずこの事実を認識する必要があります。

目に良いビタミンが存在するのも事実

一方、『目に良い』とされるビタミンや栄養素が存在することも事実です。
• アントシアニン
• ビタミンB1
• ビタミンB6
• ビタミンB12
• ルテイン
• ゼアキサンチン
• などなど
これらの栄養素が『目に良い』ということが分かっています。

ビタミンなどの栄養素が目の疲れを取り除くことで視界を調節しやすくしたり、ルテインなどの成分には、細胞の老化を抑制するような『抗酸化作用』があることも知れらています。
ブルーベリーが目に良いとされているのは、ブルーベリーに多く含まれる『アントシアニン』が抗酸化作用を有しているためです。
そのため、これら『目に良い』とされている成分を摂取することで、視力の回復を補助してくれる可能性があります。

サプリメントはあくまでも補助的に使用しましょう

あくまでもサプリメントは、不足しがちな栄養素を『補助』するための製品です。
サプリメントだけで視力が回復するということが証明できていない以上、過度な信頼や広告を盲信することは危険です。
一方で、体や目に良いとされる成分が存在していることも事実であり、サプリメントによってこれらの成分を補ってあげることができます。
サプリメントを使うことで『体の調子が良い』と感じるのであればそれはそれで問題ないでしょう。
しかし、医薬品としての認可がない以上、それを他人に『積極的に勧める』ことはナンセンスです。
人によって視力低下の要因も病態も異なりますので、視力回復には眼科専門医のサポートが必須です。
その上で、『自己判断や自己責任』の下でサプリメントを使用しましょう

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