食生活を考える

【令和】新時代の食と健康問題を考えてみましょう

食生活を考える

食と健康は密接に関連しており、毎日の食生活が私たちの肉体(健康)を作り上げています。
食生活の乱れが体調不良に直結しているため、バランスの良い食生活こそが健康的な心身をキープするための秘訣です。
コロナによって甚大な被害を受けているとはいえ、歴史を振り返れば、現代日本が裕福であることは間違いありません。
『食べるのに困る』という人の割合は少なく、栄養失調で命を落とす人はほとんどいません。
とはいえ、『過剰な栄養』によって命をリスクにさらしている人は非常に多く、高血圧や糖尿病、脂質異常症など、現代病(生活習慣病)とされる疾患の大半の要因は『食べ過ぎ』にあります。
そこで今回は、令和の新時代に生きる我々日本人にとっての『食と健康の問題』を考えてみたいと思います。

現代の食と健康の問題とは?

従来、食と健康の問題というのは、『栄養不足』や『衛生的な健康被害(食中毒など)』が大半を占めていました。
食品中に含まれる有害物質が大きな健康被害を出した事例もたくさんあります。
しかし、衛生環境が整備され、経済的に成熟した現代日本においては、栄養不足や衛生的な健康被害は非常に稀です。
有害物質に関しても、科学的根拠のもとに厳密なルールが構築されており、スーパーマーケットに陳列される生鮮食品を安心して手に取ることができます。
一方、『食べ過ぎ』や『摂食障害』など、食に関連する新たな健康被害は続々と誕生しており、『食の健康の問題』は依然として残っています。
この記事では、大きく分けて3つの『食と健康の問題』を取り上げたいと思います。

肥満による生活習慣病

なんといってもまずは、食べ過ぎによる『生活習慣病』です。
現代日本は裕福で快適であるがゆえに、食べ過ぎやオーバーカロリーによる肥満が大きな問題となっています。

数百円で1000Kcal近い牛丼やラーメンをおいしく食べることさえ可能です。
ハンバーガーにビール、タピオカドリンクにパンケーキ、考えるだけでおいしそうな食べ物が低価格でいつでも手に入るのが現代日本です。
加えて、自動車や公共交通機関などのインフラが整備されたことで、運動習慣が減少しています。
こんな環境下では、よほど注意している人でなければ肥満体系になります。
日本人の死因の上位を占める、脳血管疾患や心疾患は、生活習慣病が根本的な原因です。
食生活の乱れが肥満をひきおこし、肥満が動脈硬化の原因となり、動脈硬化が脳血管や心血管にダメージを与えています。
これは『食と健康の問題』といっても過言ではありません。

やせすぎ

ふたつめは『やせすぎ』という問題です。
現代日本人にとっての美しさは、男女ともに細くて華奢な体で表現されています。
もちろん、人によって美的感覚はそれぞれですので、ふくよかな体系や筋肉質な体系が好みという人もいるでしょう。
しかし、日本人の大部分は細くて華奢な肉体を美しいとしているのは、アイドルやタレントを見れば一目瞭然です。

そのため、多くの若者が細い体を目指してダイエットを行っています。
適正体重でありながら、美しさを求めるがあまり、過度なダイエットを行うことで、『やせすぎ』という健康上の問題が一般的になりつつあります。

摂食障害

摂食障害というのは『過食や拒食』など、精神的な影響によって、食事からの栄養摂取に問題が生じている状態をいいます。
やせたい、やせなければいけないという意識が強すぎて、全く食事がのどを通らなくなってしまったり、日常的なストレスによって暴飲暴食を繰り返してしまったりなど、摂食障害は現代病ともいえる重大な病気です

遺伝子組み換え食品の未来は?

『食と健康の問題』ということで、肥満に伴う生活習慣病、やせすぎ、摂食障害という3つの問題を紹介しました。
最後に、忘れてはいけない『食と健康の問題』として、遺伝子組み換え食品についてふれておきたいと思います。
遺伝子組み換え食品とは、科学的に食品の遺伝子を操作することで、より効率的に生産できるように人工的に操作された食品のことです。
科学的には遺伝子組み換え食品の安全性は保障されていますが、300年後、500年後、1000年後など、超長期的なスパンで人類に与える影響は未知数です。
*)科学的には長期的なシミュレーションも行われています
だからこそ、『遺伝子組み換え食品はいやだ』という声が多く存在するのも事実です。
無農薬やオーガニックなどの食品が注目を集めているのも頷けます。
資本主義における効率性や生産性と、食の安心を天秤にかけた価値観が今後必要になるのかもしれません。

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