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高血圧を改善するために必要な3つの治療とは?

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生活習慣病のひとつである高血圧(高血圧症)は、多くの日本人が抱えている疾患です。
高血圧を改善するためにはどうしたらいいのか?
高血圧の治療方法にはどんなものがあるのか?
こんな疑問を解決するために、『高血圧の基本的な3つの治療』を紹介します。
血圧に悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。

高血圧になると『何がいけない』のか?

まずは高血圧の定義を確認していきます。
何らかの原因によって、血管内の圧力が高くなった状態を高血圧といい、具体的には『収縮期血圧(上の血圧)が140mmHg以上または拡張期血圧(下の血圧)が90mmHg以上』の場合に高血圧症と診断されます
健常人でも、運動時には当然血圧が高くなります。
しかし、しばらく安静にすることで、徐々に血圧は正常に戻ります。
一方、高血圧患者の場合は、安静時にも血圧が高い状態がキープされてしまいます。
これによって全身の血管はダメージを受け、血管が詰まりやすくなったり、血管が脆くなるなどの障害が出ます。
その結果、脳卒中や心筋梗塞などの致死的な病気を発症する可能性があります。
これが高血圧が恐ろしい理由です。
高血圧そのものが怖いわけではなく、高血圧によって血管がダメージを受けることで、大きな病気を誘発するリスクが上がってしまうのです。
そのため、できるだけ早期に高血圧を治療し、安定した血圧を手に入れることが大切です

高血圧を改善するために!3つの治療戦略とは?

高血圧の治療方法は大きく分けて3つのパートに分かれています。
• 食事療法
• 運動療法
• 薬物療法

患者の症状に合わせて、これらを組み合わせて治療していくことになります。
それぞれの治療方法について詳しく紹介していきます。

食事療法

まずは食事療法です。
これには食生活の改善が必須です。
具体的には『塩分を1日6g以下に減らすこと』、『エネルギー摂取量を調節すること』、『アルコール量を制限すること』などがあげられます。
血圧の状態や合併症(糖尿病や高脂血症など)の有無、症状(めまいや頭痛など)の有無によって血圧の目標値は異なりますが、どのような状態であれ、高血圧を改善するためには、規則正しい食生活が必須となります。
ダイエットのために1日2食にするなど、食事回数を減らすことで、かえって体重が増える可能性もあります。
飢餓状態が長く続くことで、体が栄養分を吸収しやすくなるからです。
食事内容だけではなく、1日3食しっかりと食べることが大切です

運動療法

次に取り組むべきは運動療法です。
ウォーキングや筋肉トレーニング、ラジオ体操など、ライフスタイルに合った運動を選択しましょう。
きつい運動をする必要はありませんので、楽しくストレス発散になるようなエクササイズがおすすめです。
10分から20分でも効果があるので、できれば毎日行うことが大切です。
運動時には水分補給はしっかりとして、楽しく健康的に体を動かしましょう。
また、重症高血圧の人や血圧が不安定な人は、運動によって血圧が上がってしまう恐れがありますので、医師などの専門家と相談しながら運動のメニューを決めましょう。

薬物療法

最後は薬物療法です。
もちろん、高血圧など、生活習慣病治療の中心は『生活習慣の改善』ですが、薬物治療も大変重要です。
高血圧治療で使われる薬の効果は単純で、『血圧を下げる』効果があります。
しかし、闇雲に血圧を下げれば良いということではなく、血圧を安定させることが重要になります。
そのため、医師から処方された薬の用法用量を守らずに服用することは絶対にやめましょう
繰り返しますが、『血圧は下げればいい』というものではありません。
血圧を下げることで低血圧になり、フラフラになって倒れてしまう場合もあります。
薬物療法は非常に効果的ですが、使用方法を間違えないように注意しましょう。

高血圧改善のためには3つの治療全てが必要

• 食事療法
• 運動療法
• 薬物療法
高血圧治療では、これら3つの治療を組み合わせて治療することになります。
生活習慣の改善をしたうえで、足りない部分を薬で補っていくというイメージです。
薬を飲めばよいということではありません。
まずは自分の生活習慣を見直し、できることから始めてみましょう。
また、医師から処方された薬は必ず用法用量を守って服用しましょう。
血圧の治療には長い時間が必要です。
ゆっくりと、確実に血圧を下げていくようなイメージで、生活習慣を改善してみましょう。
生活習慣の改善は、血圧だけではなく多くの生活習慣病に効果的な『治療』なのです。

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