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五十肩の治療方法は運動療法が重要!五十肩の治療法を紹介します!

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しつこい五十肩を治療するためには、日常生活や生活環境の見直しが必須となります。
医療機関では五十肩による痛みを緩和するために、鎮痛剤や湿布薬などが処方されることもありますが、それらはあくまでも『対処療法(一時的に痛みを緩和するだけの治療)』です。
そのため、根本的に五十肩を改善するためには、運動療法(リハビリテーション)によって肩から肩甲骨周辺の可動域を広げ、スムーズに肩関節が動くようにトレーニングを行うことが重要です。
また、すでに起こっている炎症を取り除くためにも、入浴によって患部を温めたり、枕や寝具を工夫して夜間痛が出ないようにするなどの取り組みが重要になります。
そこで今回は、運動療法や温感療法など、五十肩の治療方法を詳しく紹介していきます。

五十肩の原因とは?

そもそも五十肩の原因とはなんでしょうか?
五十肩の正式名称は『肩関節周囲炎』といいます。
四十肩と五十肩は全く同じ病気であり、発症時の年齢によって慣例的に『四十肩や五十肩』とよばれています。
五十肩は加齢によって肩の関節が弱く脆くなることで、関節の動きが悪くなり、肩の関節周囲に炎症が起きることで発症します。
肩の関節をつくっている骨や軟骨や靭帯、腱などが硬くなってしまい、組織が炎症を起こすことで、肩やその周囲にズキズキとした痛みが出現します。
『服を着る、歯を磨く、シャワーを浴びる』などの日常動作時に痛みが出現することに加え、睡眠時にも痛みが出現しやすいことから、生活の質(QOL)を大きく損なう恐れがある病気です。
では、そんな五十肩を治療するにはどうしたらよいのでしょうか?

五十肩の治療方法は?

五十肩の治療は大きく2つのポイントに分けることができます。
• 肩関節の痛みを緩和すること(対処療法)
• 肩の可動域を広げること(治療→再発予防)
それぞれについてより詳しく紹介していきます。

肩関節の痛みを緩和する

とにかく早く『痛み』を緩和することが重要です。
根本的な原因治療も重要ですが、まずは痛みを緩和して日常生活の制限を減らすことが大切です。
鎮痛剤や湿布薬、温感療法(お風呂などで温める方法)などを使って痛みを緩和します。
肩関節の痛みを緩和することで、不眠などの日常的なストレスから開放します。
痛みを緩和するためには様々な方法が用いられますが、鎮痛薬を使用する際には用法用量を守って正しく使用する必要があります。
たとえば、ロキソニン(ロキソプロフェン)やバファリンなどの鎮痛薬は、過剰摂取によって胃腸障害(胃炎など)が出現する可能性があります。
痛みが強いからといって、決められた用法以上の薬を服用すると、『効果は変わらず』副作用だけが出現することになります。
服用錠数を増やせば効果が強くなるというものではありませんので、薬を使っても効果がない場合は、違う薬に変えるなどの戦略が必要になります。
また、場合によっては強力に炎症を抑える作用のあるステロイド剤を使用したり、ヒアルロン酸製剤などを肩関節に注射したりすることもあります。
入浴など患部を温めることで痛みが緩和されるケースも多く、医療現場でもホットパックなどの『温感療法』が行われることがあります・

肩関節の可動域を広げること

もうひとつの治療戦略が『肩関節の可動域を広げること』です。
リハビリテーションなどの運動療法を行って、適切なトレーニングを実施することで、肩関節の可動域を拡大させます。
運動療法によって治療を行うだけではなく、再発を防止したり、対側の五十肩発症の予防をすることも可能です。
とはいえ、激しい痛みのある炎症時にはリハビリを実施することができませんので、炎症や痛みを緩和する治療を先行させながら、タイミングをみて本格的な運動療法を実施していくことになります。
運動などの治療でも改善が認められない場合は手術を行うこともあります。

五十肩治療の目標は生活の質の改善

五十肩治療の目標は、生活の質(QOL)を改善することです。
五十肩によって不眠になってしまったり、五十肩によって日常生活が難しくなったり、五十肩によって趣味のゴルフができなくなったり…
五十肩による様々な日常の悩みを解決するのが治療の目標になります。
また、薬を使って一時的に痛みを緩和するだけではなく、運動療法によって根本的な治療を行うことも非常に重要です。
リハビリなどの運動療法には大変なこともありますが、快適な日常生活を取り戻すためにも、しっかりとリハビリを行うことが大切です。

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