食生活を考える

生活習慣病と食事の関係は?食生活の注意事項とは?

食生活を考える

生活習慣病とは、生活習慣に起因する病気の総称を指します。
高血圧や糖尿病のほか、がんや肝硬変なども生活習慣病と言われることがあります。
実際に、アルコールや喫煙などの生活習慣がこれらの病気に与える影響は大きいです。
生活習慣の中でも『食事』には特に注意が必要です。
そこで、生活習慣病と食事の関連や、食生活で注意すべきポイントを紹介します。

生活習慣病と食事の関連は?

生活習慣病と食事には、きってもきれない関係があります。
過食や拒食などの不規則な食事、栄養バランスの乱れ、ファストフードばかりの献立など、食生活が心身に与える影響は数多く報告されています。
生活習慣病の治療においても『食事療法』は運動療法とも並ぶ重要な治療方法のひとつです

栄養士からの栄養指導や食生活の是正によって、糖尿病や高血圧が改善したという報告は数多く存在します。
生活習慣病の治療において、食事療法は基本中の基本であり、薬物療法などの治療を実施する前には、必ず食事療法が実施されます
実際に、多くの糖尿病治療薬の使用方法には『食事・運動療法を実施した上で薬物療法を開始する』という内容が記載されています。
このように『食事』は、生活習慣病を発症する原因となるだけではなく、生活習慣病の予防や治療においても、重要な要因のひとつとなります。

生活習慣病を未然に防ぐ!食生活のポイントとは?

ここからは、生活習慣病を未然に防ぐために、食生活のポイントを紹介していきます。
現在の食生活を見直すきっかけにしてみてください。

バランスの良い食事を心がける

あたり前のことですが『バランスの良い食事を1日3食食べる』というのが何より重要です
ライフスタイルや運動習慣によっては、1日2食や1日3食以上食べることが勧められる場合もありますが、あくまでも基本は1日3食です
食べ過ぎが生活習慣病の原因となることは容易に想像できますが、過度なダイエットも生活習慣病の原因となり得るため注意が必要です。
ダイエットとリバウンドを繰り返すようなことがないように、日頃からバランスの良い食事を心がけることが重要です。

食事のスピードに注意

食事の量だけではなく、食事のスピードにも注意が必要です
早食いのデメリットはいくつかありますが、特に注意したいポイントは『早食いは太りやすい』ことです。

食事によって脳が満腹感を自覚するまでにはタイムラグがあり、早食いの人は、脳が満腹感を感じる前に、必要以上のカロリーを摂取している可能性があります。
外食の際に『なんだかもの足りない』と感じて、オーダーを追加したけれど、いざ追加のメニューが届いた時にはすでに食欲がなくなっている、という経験がある方は多いのではないでしょうか?
このように、脳が満腹感を感じるまでには時間が必要ですので、食べ過ぎないためにも『ゆっくりよく噛んで食べる』ことが重要です

糖質の摂取量に注意

チョコレートやケーキなど、甘いものの食べ過ぎには注意していますよね。
しかし、糖質というのは『甘いもの』だけに含まれているわけではありません。

ご飯(お米)やパン、麺類などの炭水化物にも、糖質がたっぷり含まれているのです。
そのため、糖尿病の人はもちろん、生活習慣病を予防するためには、炭水化物に注意する必要があります
また、炭水化物の摂取量だけではなく、食事の順番も重要であり、炭水化物よりも先に、野菜などの食物繊維や、肉類などのタンパク質を摂取しましょう。
食事の順番を注意することによって、急激な血糖値の上昇を抑えることが出来ます。
とはいえ、まずは食事量を調節することに気を配りましょう。

塩分の摂取量に注意

過剰な塩分の摂取は高血圧に直結します。
塩分というと『塩』が思いつきますが、注意すべき塩分は、塩そのものだけではありません。
しょうゆやソースなどの調味料には多くの塩分が含まれているほか、味噌汁などのスープ類にも注意が必要です。
せっかく野菜中心の生活にしても、ドレッシングを大量にかけるなど、食塩をとり過ぎてはいけません。

生活習慣病の予防には食生活が欠かせない

正しい食生活は、生活習慣病から身を守るためには欠かせない習慣です。
薬やサプリメントに頼る前に、まずはバランスの良い食生活を心がけてみましょう。
食生活の改善は、血圧、血糖、高脂血症など、様々な生活習慣病の改善につながります。

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