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50肩(五十肩)の原因は?五十肩の基本を徹底解説!

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年齢とともに体のあちこちが痛みだした…
40代のころには感じなかった体の不調が、一気に爆発するのが50代だといわれています。
30代のころはもちろん、40代のころは仕事で多少無理をしても、体に大きな“ガタ”がくることは少ないです。
会社や友人との付き合いで、多少食べ過ぎたり飲みすぎたりしても、糖尿病や高血圧などの生活習慣病が悪化するリスクはそこまで高くはありません。(40代でも生活習慣病を発症するケースは多々あります)
しかし、50代になるとそういうわけにはいきません。
体の代謝が低下する一方、仕事などの社会的な付き合いはどんどん増加します。
そのため、『自分は大丈夫だと思っていても、体がついてこない』という状態が発生してしまいます。
50代で生活習慣病を発症する人が多いのもこれが理由です。
40代の時には、健康診断前に多少食事制限をすれば問題なかった尿酸値も、50代になるとそういうわけにはいかず…健康診断で『要検査』のレッテルを貼られてしまうことになるのです。

さて、そんな多くの50代の頭を悩ませている健康上の問題が『五十肩』です。
実際に多くの50代の人が五十肩に悩んでおり、生活の質(QOL)が低下してしまっています。
そこで今回は、50代が悩む病気の中から『五十肩』を取り上げて、基本的な症状から原因までを幅広く解説していきます。

五十肩(関節周囲炎)ってどんな病気?

五十肩は専門的には『関節周囲炎』とよばれる病気です。
具体的には、肩やその周囲の関節が痛んでしまい、肩の関節の動きが悪くなってしまう病気です。
関節周囲炎は、患者の年齢によって『五十肩』や『四十肩』とよばれており、五十肩と四十肩は実は全く同じ病気です。
発症の年齢は中年以降に多く、特に50代の人に多いのが特徴です。

五十肩の症状は?

五十肩の主症状は『痛み』です。
特に夜中に痛みが強くなり、睡眠時に肩にズキズキとした痛みを感じてしまい、眠れなくなる場合もあります。
また、日常生活や日常動作の中で痛みを感じる場合も多く、衣服の着替えや入浴(シャワーで頭を洗えないなど)、電車の吊り革がつかめないなど、日常生活に支障が出ることもしばしばあります。
また、肩の痛みを無意識にかばうことで、首や肩甲骨の筋肉がこわばり、『肩こり』がひどくなることもあります。
このように、五十肩による肩の痛みに始まった体の不調が次々に体中に広がっていき、腰の痛みや足のしびれ、手の感覚障害や頭痛など、ありとあらゆる不調が出現する場合もあります。
五十肩そのものが緊急性を要するような重大な疾患ではありませんが、日々の忙しさを優先して痛みを放置することで、全身の不調を合併する可能性がある病気なのです。
50歳代は人生で最も忙しい年代なのもしれませんが、時間を作って定期的に体をケアすることも非常に重要です。

五十肩の原因は?

五十肩の原因に関しては、はっきりとしていない部分が多いことも事実です。
しかし、やはり年齢による『老化』が大きな原因です。
年齢を重ねることで体の細胞は徐々に老化していきます。
もちろん、肩の関節を作っている骨や軟骨も、老化によって弱く脆くなります。
弱くなった骨や軟骨をカバーするために、靭帯や腱などに広く炎症が起きてしまうというのが、五十肩の主な原因だといわれています。
そのため、炎症の程度によって痛みがひどくなったり、軽くなったり、症状に『波』があるのが特徴です。
五十肩を発症する肩は利き腕とは関係がないというのも特徴のひとつです。
一般的には左右どちらかの肩に突然症状が出現します。
両方の肩が同時に痛みだすというケースは稀だといわれています。
しかし、片側の肩をかばう姿勢を続けることで、もう一方の肩にも痛みが出現する場合もあります。

根本的な原因は老化にあるのですが、それによる『炎症』が痛みの原因です。
この炎症を取り除くような治療をする必要がありますので、早めに整形外科に受診することが重要です。

肩に痛みを感じたら早めに整形外科へ!

原因が老化にある以上、五十肩を未然に防止することは難しいです。
もちろん、様々な予防方法が存在しますが、老化を完全に止めることはできません。
そのため、『痛みを悪化させない』『痛みを広げない』というのが重要な治療戦略になります。
痛みを感じたら早めに整形外科へ受診して痛みを緩和し、他の部位へ炎症を広げないようにしましょう。
定期的な体のケアが重要です!

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