長年腰が痛くて悩んでいるけど、いったい何が原因なのかはっきりしない。
整形外科で診てもらって検査をしてもはっきりとした原因が見つからない、定期的に接骨院に行っているけど、正直よくなっているような気がしない。
マッサージや湿布を使うと一時的に改善するけれど…数日後にはまた腰は痛みだす…。
しつこい腰痛というのは非常に厄介な症状ですよね。
はっきりとした理由がある腰痛であればともかく、多くの患者は原因不明の腰痛に悩んでいます。
そこで今回は、腰痛発生のメカニズムや考えられる腰痛の原因を紹介します。
ご自身に当てはまるものがないかをチェックしながらお読みください。
腰痛発生のメカニズムとは?
腰痛発生のポイントは大きく分けて3つあります。
- 腰椎の神経を直接刺激してしまう
- 何らかの原因で腰痛周辺の神経を刺激してしまう
- 原因不明(レントゲンやMRIでも分らない)
腰痛発生のメカニズムには、『腰そのものが原因』である場合と、『何らかの原因で腰の神経を刺激している』場合と、『原因不明』という3つのポイントがあります。
これら3つについてもう少し詳しく紹介していきます。
腰椎を直接刺激する場合
腰椎椎間板ヘルニアという病気を聞いたことはありますか?
腰椎椎間板ヘルニアは、腰痛や坐骨神経痛の中でも比較的症例数の多い状態です。
腰椎椎間板ヘルニアになると、骨や周辺の組織の“配列”が乱れてしまい、しっかりと保護されているはずの神経が圧迫されてしまって痛みが出現します。
神経が圧迫される結果、腰痛や足に痛みやしびれが起こることがあります。
腰椎椎間板ヘルニアのように、腰椎やその周辺の神経を直接刺激することで、腰や足に痛みなどの症状が出現します。
このタイプの腰痛の場合、原因が特定できる場合が多いため、手術などの処置によって劇的に症状が改善する場合があります。
腰椎周辺の神経への刺激が原因の場合
腰椎自体に問題は無くても、他の疾患によって間接的に腰周辺の神経を刺激してしまうという場合があります。
子宮や婦人科系の疾患や尿管結石などの泌尿器系の疾患のほか、場合によっては動脈硬化なども腰の痛みの原因となります。
動脈硬化によって血液の流れが悪くなることで、足先の血管(下肢静脈)の血流が極端に悪くなり、足から腰に痛みやしびれなどの症状が出現する場合もあります。
このタイプの腰痛の場合は、腰痛の痛みや症状を緩和しながら、原疾患の治療を進めることが重要です。
このように、腰や背骨そのものには問題が無いという場合には、接骨院に通ってもなかなか治らないという可能性があります。
原因不明の腰痛
腰痛の80%以上が原因不明であるといわれることがあります。
レントゲンやMRIなどの画像検査を行っても特定の病変を見つけることは出来ず、他の健康状態にも異常はない。
激しい運動をしたということもなければ、事故などで痛めたという記憶もない。
しかし!!毎日腰から足にかけて痛みがある。
腰痛に悩んでいる人の大半はこんな状態なのです。
では、なぜ腰痛が発生するのかということですが、これには明確な答えはありません。
運動のしすぎや運動不足、肥満や痩せすぎ、猫背や反り腰などなど…
腰痛の理由を探せば、おそらく誰でも一つくらいは見つかります。
そのため、できることは『ひとつずつ腰痛が出る可能性があるものを減らしていく』ことです。
原因不明の腰痛に対処する方法
レントゲンでは分らない原因不明の腰痛の『原因』となるものは様々です。
• 長時間の同じ姿勢
• 立ちっぱなし
• 座りっぱなし
• 運動不足
• 腹筋トレーニングのやりすぎ
• 肥満や痩せすぎ
• などなど
これら身体的な特徴のほか、仕事や学校での人間関係など、精神的な要素も腰痛の原因になることが分っています。
ご自身の生活を振り返って、身体的にも精神的にも『なにか少しでも気になること』を少しでも減らしていくことが、腰痛改善の第一歩となるかもしれません。
腰痛は原因不明の疾患である
腰痛は特定の原因が分らないという場合が多い疾患です。
病院に行っても分らない、接骨院でも治らないという腰痛の原因は、身近な日常生活にあるのかもしれません。
腰痛だけではなく他の生活習慣病を予防するためにも、規則正しい日常生活を心がけることは非常に重要です。
おすすめ記事